日本中が注目をした2024年の東京都知事選。
その中で、無党派層を取り込み歴史的な躍進をとげた石丸伸二さん。
彼は京都大学を卒業した後、三菱UFJ銀行に就職し、その後に広島県安芸高田市の市長を務めた経歴がありますね。
都知事選の台風の目と言われた石丸伸二さんの実績について、調査し紹介したいと思います。
プロフィール
まず、どのような方か知っていただくために、簡単にプロフィールを紹介します。
石丸伸二|プロフィール
名前:石丸 伸二(いしまる しんじ)
生年月日:1982年8月12日
出身:広島県安芸高田市吉田町
石丸伸二さんは幼少期から活発であり、父親の話によると「市長になる」と発言していたそう。
そんな石丸伸二さんは、京都大学 経済学部(偏差値:65~67.5)を卒業。
2006年に三菱UFJ銀行に入社しました。
2014年には、為替アナリストとして三菱東京UFJ銀行子会社MUFGユニオンバンクの初代ニューヨーク駐在として赴任。
ニューヨーク駐在時代は、アメリカ・メキシコ・カナダ・ブラジルなどのアメリカ大陸の主要9カ国25都市で活動していたそう。
しかし、2020年7月に退社。
同年、7月22日に出馬表明し当選。
8月9日に第4代安芸高田市長に就任。
最近では、2024年5月16日に東京都知事選挙に無所属・政党推薦なしで出馬すると表明しています。
都知事選の結果としては、小池百合子氏に及ばずという結果になりましたが、蓮舫氏を抑えての得票数2位という結果に多くの関心と称賛の声が寄せられました。⇩⇩
石丸伸二の3つの政策の柱
石丸伸二さんは、2020年に銀行を退職し安芸高田市長となりました。
そんな石丸伸二さんは、
『政治再建』『都市開発』『産業創出』の3つを政策の柱とし、【世界で一番住みたいまち】を目指していました。⇓⇓
また、『財政の健全化』と『行政改革』を基本方針として掲げていた石丸伸二さん。
4年間で、不採算事業を廃止し財政悪化を食い止めることに成功し、一時的にですが黒字化したそう‼⇓⇓
市長はこの4年間で不採算事業を廃止するなど財政改革を進め、財政悪化を食い止めることに成功。
一時的ではあるが、21年度には実質単年度収支を黒字化
引用:https://news.livedoor.com/
ほかにも、主な実績として
- 市が行っていた事業の打ち切りや廃止
- 安芸高田市公式Youtubeチャンネルで、市議会の透明化とチャンネルの収益
- ふるさと納税額が昨年の2.2倍
- 小中学校の給食費無償化と設備の更新
- 東京NBC協議会との包括連携協定の締結
- あきたかた焼きの開発支援(海外も)
…などがあり、詳しく紹介していきたいと思います。
①:市が行っていた事業の打ち切りや廃止
石丸伸二さんは、市の財政状況が悪かったため、採算事業や利用者が少ない公共施設を次々と廃止したそう。⇓⇓
石丸市長が着手したのが財政再建で、不採算事業や利用者が少ない公共施設を次々と廃止した。
引用:https://news.livedoor.com/
- 婚活事業
- 田んぼアート事業
- 市の花火大会
- 青少年海外派遣事業
- 甲田古墳整備の凍結
…など
この中から【婚活事業の廃止】・【田んぼアート事業の廃止】について紹介していきたいと思います。
婚活事業の廃止
2021年2月に婚活事業の廃止。
理由について3点あげています。
理由①
「そもそも結婚という極めて個人的な話に、公が関与する理由は本来ありません。
早く結婚しろ、(逆に)早く離婚しろ、というのは余計なお世話が過ぎます。」
理由②
「少子化対策としての結婚推奨は、結婚できない人、子供が持てない人を苦しめます。
LGBTの方々へも配慮が足りません。
そういった価値観の押し付けで、子や孫が田舎に寄りつかなくなっています。
結婚する人・しない人、子供を持つ人・持たない人、それぞれが尊重されるべきです。」
理由③
「ある意味で一番重要な事実ですが、少子化対策はほとんど効果が望めません。
1990年頃から少子化が指摘され、数多の政策が打たれましたが、成果は上がっていません。
少子化それ自体を問題とするのではなく、それによって生じる不具合を解決すべき課題として捉えた方が賢明です。」
と自身のX(旧Twitter)にて、指摘されています。⇓⇓
さらに
「行政が関わることで結婚しないといけない、子どもを持たなくてはいけないという強迫観念が助長されかねない」
とも話されています。
石丸市長は婚活事業について「行政が関わることで結婚しないといけない、子どもを持たなくてはいけないという強迫観念が助長されかねない」と指摘。
「異性婚を前提とし、LGBTの方々への配慮も欠いている。
今の時代では公共性が損なわれている」と中止の理由を説明している。
引用:https://www.chugoku-np.co.jp/
ちなみに、2021年10月1日LGBTなどの性的少数者のカップルが婚姻と同等の扱いを受けられる『パートナーシップ宣誓制度』を導入しています。
婚活事業を廃止したことについて、同事業の担当課の職員さんは
「廃止は妥当だった」
と話されています。⇓⇓
同事業の担当課の職員が話す。
「婚活支援は全国の自治体でやってることですから、廃止と聞いたときには驚きました。
ただ、数字を冷静に見ると12年間で総事業費4551万円を投じて成婚数は59組と、費用対効果は高いとはいえません。
廃止は妥当だったと、今なら思えます」
引用:https://news.livedoor.com/
田んぼアート事業の廃止
石丸伸二さんは、田んぼアート事業の廃止も行いました。
石丸市長らしさが出たのは田んぼアート事業の廃止だ。
色の異なる稲を実らせ田んぼに巨大な絵を描く同事業は、観光振興策として浜田一義市長時代(08~20年)の17年にスタートした。
引用:https://news.livedoor.com/
当初は田んぼアートのみだったようですが、後から展望台や飲食施設を併設するなど、どんどん費用をかけていたそう。⇓⇓
だが、当初は田んぼアートだけだったのが、「大きな展望台を造って飲食施設も併設して、と箱モノが増えていった」(地元市議)という。
引用:https://news.livedoor.com/
田んぼアート事業について、市議の方がこのように話されています。⇓⇓
「当時の市長はもともと土木系出身で『自分が市長のときは好きなだけカネを使う』と言っていたような方。」
「周囲はノーと言えず、市長の言うまま事業費は億単位に膨れ上がりました。」
「石丸市長は利権も癒着も議会の悪習も関係なく、ムダなものはムダとバッサリ斬る。
われわれにはできんことです」
きちんと財政再建に着手していたようですね‼
②:安芸高田市公式Youtubeチャンネルで、市議会の透明化とチャンネルの収益
石丸伸二さんは、
- 安芸高田市議会の透明化
- 安芸高田市公式Youtubeチャンネルの収益化
に取り組んでいました。
安芸高田市議会の透明化
石丸市長は、市政・議会の透明化を市長就任当初から掲げていました。
SNSの活用や、メディアなど活用し、透明化を図っていた石丸伸二さん。
ちなみに、給与をメディアに公開しています…。⇓⇓
給料は、86万円のようですね。
また、YouTubeチャンネル【広島県安芸高田市公式チャンネル】、【安芸高田市議会チャンネル】を開設し、透明化を目指していました。
安芸高田市公式Youtubeチャンネルの収益化
YouTubeチャンネルでは、記者会見や議員への聴取動画、市のPR情報などを配信しています!
広島県安芸高田市公式チャンネルは、全国の市区町村のYoutubeチャンネルにおいて、1位のチャンネル登録者数を誇っているんだとか‼
ちなみに、Youtubeチャンネルは収益化されています。
チャンネル内の収益やスパチャは貴重な財源となっているみたいだよ‼
また、2024年6月10日に、ライブ配信を行い世界一になったんだとか‼
この日の金額は、328万円だったそうですよ(笑)⇓⇓
③:ふるさと納税額が昨年の2.2倍
石丸伸二さんは、2024年4月に行われた安芸高田市定例記者会見にて、2023年度の決算について発表。
その際に、ふるさと納税の寄付金額も発表しました。
「ふるさと納税については、先月3月分が1815万円となりまして、前年費1.8 倍という数字が上がっています。
金額ベースで大体1000万ぐらい上振れですね。」
「結果、2023年度の故郷納税の総額ですが4億4562万円となりました」
「その前の年度が2億と77万円ですので、
2.2倍金額で、2億5000万近く上振れで着地をしたというのが結果」
と話されています。
2023年度の合計寄付金額は4億4562万円。
2022年度の総額が2億77万円だったので、1年間で2.2倍まで上振れしたとのこと…‼
すごいね~
④:小中学校の給食費無償化と設備の更新
先ほども紹介しましたが、財政再建を進めていく中で、ふるさと納税が前年度の2.2倍という結果を残し、財政の余力が少し生まれたそう。
その中で、石丸伸二さんは「未来への投資」ととらえ、子供の教育や給食費などの分野に予算を振り分けたようです。⇓⇓
財政の余力が少し生まれたところで、石丸市長は自身が「未来への投資」ととらえる子供や教育の分野に予算を振り向けた。
引用:https://news.livedoor.com/
- 給食費の無償化
- 小学校の設備更新
- 『スタディサプリ』を無償提供
などに、取り組みました。
給食無償化
2024年4月から、小・中学校の給食費の無償化がスタート!
給食費を無償化することにより
- 子育て世帯の負担軽減
- 教職員の働き方改革
が見込めるようです。
また、「出生率の低下」などは、金銭的な負担が大きいことが根本原因とされているため、
小学生は年間約5万4000円、中学生は年間7万円の負担軽減に保護者の方は喜んだそう。⇓⇓
今年度から実現させたのが小中学校の給食費の無償化だ。
市によると、「子供ひとり当たりで、小学生は年間およそ5万4000円、中学生は7万円の負担軽減」となるだけに、保護者の多くは手放しで喜んだ
引用:https://news.livedoor.com/
さらに、教職員の働き方改革としては、給食費の未納が問題となっているため、多くの自治体で解決に困っている実情があるようです。
無償化することにより、問題を根本から解決できますので、働き方改革というのも納得ですね。
小学校の学校机・椅子の交換、空調設備の設置
安芸高田市は2024年から、小学校の老朽化した机・椅子を3年計画ですべて新しいものに順次交換していく政策を始めたそう。
現在、授業のIT化が進み、端末など机の上に置くと手狭になってしまうのだとか…。
ほかにも、机の老朽化も発生しているといった理由もあるようです。
机・椅子交換の財源は、ふるさと納税による寄付金を活用しているみたい
また、市の財源を確保し、市内小学校の体育館に空調機器を導入する方向で動いているという情報も…。
たしかに、熱中症で児童が亡くなる悲しいニュースが増えているため、こういった事故を未然に防ぐ空調設備は必要かもしれませんね。
『スタディサプリ』を無償提供
石丸伸二さんは、市内すべての中学・高校生に、リクルート社が運営するICT教材『スタディサプリ』を無償提供したんだとか。⇓⇓
教育面では、昨年から市内すべての中学・高校生に、リクルート社が運営するICT教材『スタディサプリ』を無償提供。
AIが各生徒の理解度に応じた最適な課題を配信する機能があり、市内には進学塾が少ないため利用する中高生には重宝されている
引用:https://news.livedoor.com/
インタビューに答えた男子高校生は、市内には進学塾が少ないため、
「めっちゃありがたいっす!」
と答えています。
⑤:東京NBC協議会との包括連携協定の締結
2024年4月17日に「東京NBCと安芸高田市の包括連携協定」の締結されました。⇓⇓
東京NBCはニュービジネスに関する政策提言を行い、振興をサポートする活動を行っており、
これまでに無いことを試みながら、社会を発展させていくことを得意としているようです。
この締結に、石丸伸二さんは多大に貢献しているようです。
協定を締結させるためには、知名度や認知度が重要なんだとか。
東京NBCの井川会長は対談の際、石丸伸二さんについてこのように話されています。⇓⇓
石丸伸二さんを評価されていました。
安芸高田市はきっと良いロールモデルとなるとして、全国自治体1700ある中で初めての包括的連携を結ぶことを決めたようです。
ちなみに、
「既に10数社の企業から10数件のビジネス提案をもらっている」
と話されており、これからの安芸高田市がどのようになっていくのか、期待ですね。
石丸伸二さんと東京NBCの方たちとの対談の動画がこちら。⇓⇓
⑥:あきたかた焼きの開発支援(海外も)
石丸伸二さんは、市の新名物をつくろうと市長就任時から温めてきた「あきたかた焼きプロジェクト」を始動させました。⇓⇓
昨年、市の新名物をつくろうと、「あきたかた焼きプロジェクト」が始動した。
これは、石丸市長が「市長就任時から温めてきた」(広報誌『あきたかた』23年11月号より)という事業で、全国から作品を公募。
昨年8月、応募総数158点の中から福岡県内の飲食店が応募したものがグランプリに選ばれ、その作品をベースにしたものを「あきたかた焼き」と市は定義した。
引用:https://news.livedoor.com/
こちらがあきたかた焼き。⇓⇓
広島焼きをベースにして、餅と鶏肉を使っているんだって‼
「あきたかた焼き」を提供する事業者を認証し、市民や観光客へ広く周知し、あきたかた焼きの普及振興を図り、さらに安芸高田市の知名度向上に貢献!
ちなみに、現在認証されている事業者は北海道から九州、そしてドイツ・インドネシア・シンガポールまで…‼
※画像は、認証店一部抜粋。
2023年から始動し日本国内だけではなく、海外まで広がっています。
石丸伸二さんも「驚異的なスピードで世界進出を果たした」と話されています。⇓⇓
これは、銀行時代に海外への勤務経験がある、石丸伸二さんだからこそ成功したのではないでしょうか…‼
海外まで広げるとは、すごいね~
田母神「成功した事例は何?」
東京都知事選としては過去最多の50人以上の候補者からなる今回の東京都知事選。
選挙期間に入り、日本記者クラブ主催のもと、
- 小池百合子
- 蓮舫
- 石丸伸二
- 田母神俊雄
の4名が出席する公開討論回が開かれました。
そこで、石丸伸二氏は田母神俊雄氏から個別の質問を受けます。
その質問は
石丸さんが安芸高田市の市長として現実に成功された事例は何ですか?
というもの。
その問いに対して、回答時間が1分という限られた中で次のように回答されていました。
安芸高田市の市長として取り組んだのは「政治再建」でした。
市民の興味関心をとにかく政治に向けさせる。
その結果の一つは、選挙にいけない中学生、高校性が「選挙にいきたい」「選挙にいくためにはどうしたらいいんだ」という質問をしてくれるようまでなりました。
政治家に呆れを感じ、日本の政治に興味をなくし、投票率が下がる昨今。
1期4年でここまでの政治への関心を集めた石丸伸二。
これも一つの彼のなし得た成果と言えるのではないでしょうか。
以上、石丸伸二さんの実績について紹介しました。
市長に就任してから4年間、様々なことを行ってきたようですね。
石丸伸二さんの、これからの益々のご活躍を願っています。
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